このツールでできること
FIMの18項目について、画面の質問に「はい/いいえ」で答えていくと、各項目の点数が自動で決まります。 最後に18項目の点数を通し番号つきで並べたテキストが生成されるので、 コピーしてそのまま電子カルテに貼り付けられます。
採点基準を都度調べる必要がなく、経験の浅いスタッフでも採点のばらつきを抑えられることを目的にしています。
採点の入力内容・結果は端末の中だけで処理されます。 外部への送信も保存も行いません。画面を閉じるかリロードすると内容は消えます。 そのため患者氏名・IDなどの個人情報は入力しないでください(入力する欄もありません)。
なお、利用状況の把握のためアクセス数のみ集計しています。 Cookieや個人を特定する情報は使用しておらず、採点の内容が送られることはありません。
準備:スマホでアプリとして使う
ブラウザで開くだけでも使えますが、ホーム画面に追加しておくと1タップで起動でき、電波の弱い病棟でも動作します。
| iPhone / iPad | Safari でURLを開く → 画面下の共有ボタン(□に↑)→「ホーム画面に追加」 |
|---|---|
| Android | Chrome でURLを開く → 右上のメニュー(︙)→「アプリをインストール」または「ホーム画面に追加」 |
一度追加すれば、以降はオフラインでも起動します。
基本の使い方
「食事」から順に質問が表示されます。表示された選択肢を押すだけで次に進みます。 点数が明らかな項目は、直接入力することもできます(後述)。
介助量を動作ごとに選ぶ画面や、部位をチェックする画面が出ることがあります。 選択後に 選択内容で採点して次へ を押してください。
採点済みの項目に点数が入り、「暫定合計」がその都度更新されます。未採点の項目は「−」と表示されます。 項目名を押すと、その項目に移動して採点・修正できます。
18項目すべてを通過するとレポート画面に切り替わります。 レポートをコピー を押すとクリップボードにコピーされます。
点数が明らかなときは直接入力する
完全自立や全介助が明らかな患者さんの場合、質問に一つずつ答えるのがかえって手間になります。 そのようなときは、点数を直接選んで入力できます。
7段階(完全自立〜全介助)の一覧が開きます。
選んだ点数がその項目に入り、そのまま次の項目に進みます。
一度開くと、閉じるまで開いたままになります。 そのため全項目が明らかな患者さんの場合、1項目につき1タップで18項目すべてを入力できます。 通常の質問形式に戻したいときは「直接入力を閉じる」を押してください。
| 点数 | 表記 | 点数 | 表記 |
|---|---|---|---|
| 7 | 完全自立 | 3 | 中等度介助 |
| 6 | 修正自立 | 2 | 最大介助 |
| 5 | 監視・準備 | 1 | 全介助 |
| 4 | 最小介助 |
あとから項目を採点・修正する
採点状況の一覧(パソコンでは左、スマホでは下)に並んでいる項目名を押すと、その項目に移動できます。 スキップした項目をあとで埋めたいときや、採点済みの項目を直したいときに使います。
採点の途中でも、レポートが出たあとでも押せます。画面上部に「修正モード」の帯が表示されます。
質問に答えると点数が入り、以前の点数は新しい点数で上書きされます。
レポートから移動した場合はレポートへ、採点の途中から移動した場合は元の質問へ、自動的に戻ります。 続きを最初からやり直す必要はありません。
採点せずに引き返したいときは、帯の中の レポートに戻る / 元の質問に戻る を押してください。 その項目の点数は変わりません。
ボタンの意味
| このカテゴリーをスキップ | その項目の採点をやめて、次の項目の先頭へ進みます。 スキップした項目はレポートで「未評価(−)」と表示されます。 あとから一覧で選んで採点できるので、その場で判断できない項目は先に進めて構いません。 評価そのものを行わない場合は、未評価のまま残してください。 未実施・評価困難な項目に使ってください。 |
|---|---|
| 前の質問に戻る | 1つ前の質問に戻ります。押した回数だけ遡れます。 戻って選び直すと、点数は新しい選択で上書きされます。 |
| 最初からやり直す | レポート画面に表示されます。確認のうえ、すべての採点を破棄して最初から始めます。 次の患者さんの採点に移るときは必ずこれを押してください。 |
採点するときの注意点
1. 日中と夜間で能力が違うとき
FIMの原則どおり、低い方の点数を採用してください。画面左の注意書きにも常時表示されています。
2.「すべて自力」の場合
介助量を選ぶ画面ですべての動作に「すべて自力」を選ぶと、 警告が出て先に進めません。 この場合は 前の質問に戻る で戻り、 最初の「介助が必要ですか?」の質問で 「いいえ」 を選び直してください。 自立度の細かい判定(自助具の使用、時間の延長など)はそちらの分岐で行われます。
入浴清拭で全部位をチェックした場合も同様です。
3. 何も選択しない場合(入浴清拭・記憶)
自力でできる部位や覚えている項目が1つもないときは、 何もチェックせずに 選択内容で採点して次へ を押してください。 全介助(1点)として採点されます。画面にも同じ案内が表示されます。
4. 更衣の「社会的受容性」
5. 排尿・排便でオムツを選んだ場合
「失敗の頻度」と「交換の介助量」の2つを選択します。採点には低い方の点数が採用されます。
6. 介助量からの点数の決まり方
動作ごとの選択から自力で行えている割合を算出し、次のとおり点数化しています。
| 自力で行えている割合 | 点数 |
|---|---|
| 75%以上 | 4点(最小介助) |
| 50%以上 75%未満 | 3点(中等度介助) |
| 25%以上 50%未満 | 2点(最大介助) |
| 25%未満 | 1点(全介助) |
なお食事では「口に運ぶ」、ベッド・車椅子移乗では「移る動作」の比重が大きく設定されており、 単純な平均ではなく動作の重要度に応じて計算されます。
7. トイレ移乗・浴槽移乗の採点
この2項目だけは割合による計算をせず、選んだ介助量がそのまま点数になります。
| 選択肢 | 点数 |
|---|---|
| 軽く触れる程度 | 4点(最小介助) |
| 軽く引き上げる | 3点(中等度介助) |
| しっかり引き上げる・回す | 2点(最大介助) |
| 2人介助 | 1点(全介助) |
介助が不要な場合は、最初の質問で「いいえ」を選んでください。 手すりの使用や時間の延長などから5〜7点が判定されます。
項目と採点の順序
次の順に質問が進みます。レポートもこの通し番号で出力されます(1〜13が運動項目、14〜18が認知項目)。
| No. | 項目 | No. | 項目 |
|---|---|---|---|
| 1 | 食事 | 10 | 排尿 |
| 2 | 整容 | 11 | 排便 |
| 3 | 更衣(上半身) | 12 | 入浴清拭 |
| 4 | 更衣(下半身) | 13 | 浴槽移乗 |
| 5 | トイレ操作 | 14 | 社会的交流 |
| 6 | ベッド・車椅子移乗 | 15 | 理解 |
| 7 | トイレ移乗 | 16 | 表出 |
| 8 | 病棟移動 | 17 | 問題解決 |
| 9 | 階段病棟 | 18 | 記憶 |
レポートの見方
生成されるレポートには次の内容が含まれます。
- 作成日時
- 18項目それぞれの点数(通し番号・項目名・自立度・点数の形式)
- 採点していない項目は「未評価(−)」と表示されます
- 運動項目合計(1〜13の13項目/91点満点)
- 認知項目合計(14〜18の5項目/35点満点)
- FIM総合計(126点満点)
次の形式で出力されます。
| 出力例 | 1. 食事:完全自立(7)2. 整容:修正自立(6)3. 更衣(上半身):未評価(−) |
|---|
点数と自立度の対応は次のとおりです。
| 点数 | 表記 | 点数 | 表記 |
|---|---|---|---|
| 7 | 完全自立 | 3 | 中等度介助 |
| 6 | 修正自立 | 2 | 最大介助 |
| 5 | 監視・準備 | 1 | 全介助 |
| 4 | 最小介助 | − | 未評価 |
レポート欄は直接編集できません。補足を加えたい場合は、貼り付けた先のカルテ上で追記してください。
困ったときは
コピーができません
レポート欄を長押し(パソコンでは右クリック)して全体を選択し、手動でコピーしてください。 通信環境や端末の設定によって自動コピーが使えない場合があります。
選択を間違えました
前の質問に戻る で該当の質問まで戻り、選び直してください。点数は上書きされます。
レポートを見てから、ある項目を直したくなりました
レポート画面のまま、一覧からその項目名を押してください。 採点し直すと自動でレポートに戻り、内容が更新されます。 最初からやり直す必要はありません。
同じ患者さんをもう一度採点したい/次の患者さんに移りたい
最初からやり直す を押してください。 前の採点内容が残ったまま次の患者さんの採点を始めないよう注意してください。
採点の途中で画面を閉じてしまいました
途中経過は保存されないため、最初からやり直しとなります。 採点は中断せず、一度で最後まで進めることをおすすめします。
画面が更新されない/古い表示のままです
オフライン用に前回の内容を保持しているためです。 ページを再読み込み(スマホは画面を下に引っ張る、パソコンは Shift を押しながら更新)してください。
オフラインでも使えますか
一度アクセスした端末であれば、電波がない場所でも起動して採点できます。
ご利用にあたって
- 本ツールの採点結果は臨床判断の補助です。最終的な評価は評価者の判断によります。
- 判断に迷う場合や、ツールの分岐では表現しきれない状況の場合は、FIMの原本の基準を確認してください。
- 患者氏名・ID・その他の個人情報は入力しないでください。
- 採点の分岐や基準に誤りを見つけた場合は、管理者までご連絡ください。